― 長く履ける靴は、古着市場でも価値を持つ ―
アウトドアサンダルの代名詞として知られるKEEN。
その履き心地やデザイン性ばかりが注目されがちですが、実はKEENというブランドの核心にあるのは「環境」と「長く使う」という、かなりストイックなものづくりの思想です。
流行を追いかけて消費される靴ではなく、使い込まれ、時間を重ねることで価値が深まる靴。
KEENが世界中で支持され続ける理由は、そこにあります。


KEENは「作りすぎない」ことを選んだブランド
KEENは創業当初から、環境負荷をできるだけ減らすことを前提に靴づくりを行ってきました。
たとえば、防臭加工に使われる化学物質を見直し、**PFASフリー(有機フッ素化合物不使用)**へと早い段階で舵を切っています。
これは見えにくい部分ですが、
「履く人の健康」と「自然環境」の両方を守るための選択です。
派手なコピーよりも、地味で手間のかかる改良を積み重ねる。
KEENのものづくりは、どこか職人気質で、だからこそ信頼が積み上がっていきます。
壊れにくい、直せる、そして履き続けられる
KEENの靴を履いたことがある人なら、
「やけに丈夫だな」と感じたことがあるはずです。
アッパー、ソール、縫製。
すべてが“過剰ではないが、確実”な作り。
アウトドアでの使用を前提にしているため、日常使いでは簡単にへたることがありません。
さらにKEENは、
「壊れたら終わり」ではなく、修理やメンテナンスを前提とした思想を持っています。
これは短命な消費財とは真逆の発想です。
結果として、
・何年も履き続けられる
・使用感が出ても“味”として成立する
そんな靴になっていきます。


だからKEENは古着市場でも評価される
KEENが古着・中古市場で安定した人気を保っているのは、偶然ではありません。
・もともとの耐久性が高い
・使用感があっても機能が落ちにくい
・モデルごとの個性がはっきりしている
この条件が揃うと、「中古=妥協」ではなくなります。
特に、
ニューポート、UNEEK、JASPERなどの定番モデルは、
状態が良ければ年数が経っていても需要が落ちにくい傾向があります。
環境を考え、長く使われることを前提に作られた靴だからこそ、
次の持ち主へと価値が引き継がれていくのです。
履かなくなったKEENも、価値が終わるわけではない
もしクローゼットに、
「まだ履けるけれど、出番が減ったKEEN」があるなら、
それは役目を終えた靴ではありません。
KEENは、
・アウトドア
・街履き
・古着スタイル
どの文脈でも需要があり、状態やモデル次第では買取対象としてしっかり評価されます。
長く履けるように作られた靴は、
手放すときも、次につながる。
それはKEENの思想そのものと言えるでしょう。





















