一生ものは本当に一生着られるのか?INVERALLAN(インバーアラン)のニットと古着市場での価値

一生ものは本当に一生着られるのか?INVERALLAN(インバーアラン)のニットと古着市場での価値

「一生もののニット」と聞いて、真っ先に名前が挙がるブランドのひとつが INVERALLAN(インバーアラン) です。
流行とは無縁のデザイン、ずっしりとした重量感、そして手編みならではの存在感。新品の状態ですら特別ですが、INVERALLANは古着になってから本領を発揮するブランドだと言えます。

本記事では、INVERALLANの魅力とともに、古着市場で評価される理由、そして古着買取の視点から見た価値について掘り下げていきます。

INVERALLANとは? ― 手編みという選択

INVERALLANは、スコットランドで誕生したハンドニットブランドです。
最大の特徴は、現在でも変わらず人の手によって編まれていること。効率や均一性を重視する現代のアパレルとは真逆の立ち位置にあります。

編み手ごとにテンションやクセが異なるため、同じモデルでも一着一着の表情は微妙に違う。
この「個体差」こそが、INVERALLANの価値の源泉です。

着込むほどに完成するニット

INVERALLANのニットは、購入した瞬間が完成形ではありません。
ウールは着用を重ねることで、体温や湿度、動きに順応し、編み目が落ち着いていきます。

新品時は硬さを感じることもありますが、数年着ることで立体感が生まれ、独特のドレープが現れる。
これは機械編みのニットでは再現しにくい変化です。

「古くなった」ではなく、「育った」。
INVERALLANが古着市場で評価される理由は、まさにここにあります。

古着市場で評価されやすいINVERALLANとは

古着として人気が高いのは、クルーネックセーターやカーディガン、いわゆる3A系などの定番モデルです。
特に90年代〜2000年代初頭の個体は、糸の太さや油分の残り方が現行品と異なり、より無骨で重厚な印象を持っています。

サイズに関しても、多少大きめでも評価が落ちにくいのが特徴です。
もともとリラックスしたフィットを前提に作られており、現代のオーバーサイズ需要とも相性が良いからです。

一方で、虫食いや過度なフェルト化、極端な型崩れがある場合は査定に影響します。
タグの有無よりも、編みの状態やウールの質感が重視される傾向にあります。

INVERALLANは古着買取と相性がいい理由

INVERALLANは「もう着ない=価値が下がる」ブランドではありません。
むしろ、しっかり着込まれた個体ほど評価されるという、少し珍しい存在です。

流行に左右されないデザイン、修理やメンテナンスを前提とした作り、そして経年変化を肯定する思想。
これらが合わさることで、古着としての再評価が起こりやすいブランドになっています。

クローゼットで眠らせているINVERALLANのニットがあれば、それは単なる「古い服」ではなく、次の持ち主へと受け継がれる価値ある一着かもしれません。

まとめ ― 一生ものは、次の人生へ続く

INVERALLANのニットは、着る人の時間を受け止め、形を変えながら完成していきます。
だからこそ、古着になっても価値を失わない。

「一生着られる服」とは、
「誰かの一生を終えて、また次の一生を始められる服」なのかもしれません。

INVERALLANは、その問いに静かに答えてくれるブランドです。

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